バレエの話

力の伝え方(バランスの良い筋肉で質の良い動きをする為に)

多分どんな動きでもどんな運動でも同じだと思うのですが、力の伝え方というのはとても大事です。

なぜ大事なのかというと…

・バランスの良い筋肉をつける為(偏った筋肉をつけない)
・質の良い動きをする為(しなやかな体)
・動きの因果関係をはっきりさせる為(意味なく動いてはいけない)

…こんなところでしょうか。

それを実現する為に身体の感覚をはっきりさせてコントロールしたいので、その為にストレッチすることや精神状況をクリアにしておくことも大事だと思います。

具体的にどういう力の伝え方をしたら良いのか、私なりの言葉で解説してみます。

例えば膝とつま先を伸ばす時には、
足のつけね→膝→足首→足指
という順番で力を伝えていきます。
身体の内側から力が働く感じです。

つま先を伸ばそうと思ってつま先ばかりに力を入れると膝の力が抜けてしまったり、
膝だけを伸ばそうと思って前ももが発達し過ぎたり、
つけねが伸びていないと足指が伸ばせなかったりします。

まぁでもいちいちそんな順番気にしてられないと思うので、膝でつけねを伸ばしたりつま先で足を遠くに引っ張るような動きにすると自然につけねも伸ばせるので良いと思います。

ということは順番ではなく伸ばして使うことが大事なんですね。
でも意識(イメージ)としてはその順番が良いと思います。

足を動かす時は足のつけねを伸ばすと、足の動きがしなやかになります
首を伸ばすと頭の動きが良くなり、回りものの顔がつけやすかったり肩凝りが軽減されます。
肩を遠くに伸ばすようにすると、アームスの動きがしなやかになり腕が長く見えます。

伸ばすのは一ミリ単位なので目には見えないかもしれませんが、動きが変わってくるので見た目に大きな違いが出てきます。

舞台で大きく見える人はそれができている人かもしれません。

足や手の動きに関しては身体の内側からでしたが、引き上げとアンディオール(姿勢)については床から力を伝えます。

地面(地球)からエネルギーを得て上に上がっていく感じです。

自分が地球を押して捻り上がる感じ。(捻り上がるは引き上げ&アンディオールのイメージ)

なのでエネルギーの方向は一度下に行ってから上です。

手足の動きは体を軸に内→外、体の動きは地球を軸にすると内→外、というわけですね💫

でも、動かそうとか引き上げようとか思うのが先なので
[手足]—自分→体の内→体の外
[体の動き]—自分→地球→地球の外

…まぁちょっと大袈裟に言い過ぎてますが、こう考えるとなんだか自分は地球の一部だって感じが凄い感じられて幸せじゃありません?笑

話反れるんですけど、『君は1人じゃない』的な歌詞ってよくあると思うんですけど逆に1人じゃ嫌なの?っていうのが今世紀最大の謎です。

ちなみに自分(心)と体は別物です。
でもそれを仲良く一緒にしておくことが幸せの秘訣です。(キッパリ)